人材コーディネーターの仕事は人をつなぐ仕事であり、事務作業から求職者の対応まで幅広い業務を行います。人材コーディネーターを目指す人の中には「働くのに資格は必要なの?」「役に立つ資格はある?」という疑問を持っている人もいるでしょう。
結論からいうと人材コーディネーターになるために必須の資格はありません。ですが、持っていることで役に立つ資格は多くあります。
今回は初めて人材コーディネーターを知った人や、人材コーディネーターに興味がある人に向けて人材コーディネーターに求められる能力や役に立つ資格をご紹介していきます。
人材コーディネーターの仕事
人材コーディネーターは適正に合わせて求職者と派遣先の企業をつなぐ職種であり、事務作業から求職者の対応まで幅広い業務を行います。登録スタッフの面接において日程調整からヒアリングなどのやりとりを行い、企業との連携にも対応します。
それだけではなく、企業と求職者のマッチングでは就業手配、契約書作成などの事務作業を行うこともあるため、ていねいな作業が求められる場面が多いでしょう。
さまざまな人と関わる仕事であり、営業スキル、コミュニケーションスキル、事務能力などさまざまな技能が身に付きます。
人材コーディネーターについて詳しくはこちらをご覧ください。
人材コーディネーターに資格は必要ない
人材コーディネーターになるために必要な資格はありません。未経験からでも直接現場で仕事を覚えながら、派遣に関する知識を身につけることで活躍できるようになります。
経験職種に関係なく「人材コーディネーターとして働きたい」という意思と、コミュニケーションを取りながら業務を覚えていく姿勢が評価されるといえます。
よりキャリアアップを目指すためには、役に立つ資格を身につけることもおすすめです。
人材コーディネーターに求められるスキル
クライアントと求職者それぞれに適したマッチングをすることが求められる人材コーディネーターは、求職者やクライアントのニーズを引き出すコミュニケーション能力が求められるでしょう。
相手の話を聞き要望に合った現場を紹介するためには、現場の知識や労働者派遣法を把握しておくことも必要です。
また、メールや電話対応、スケジュール管理や契約書の記入など、細かな作業にもていねいに取り組める方であれば、やりがいを感じられる仕事です。
人の役に立ちたいと考えている人であれば、未経験からでも活躍できるようになります。
人材コーディネーターに役立つ資格
人材コーディネーターとしてより活躍したいと考えている方は、求職者とのやりとりにおいて役立つキャリアに関する資格や心理学の資格を取得することもおすすめです。
また、自身の方向性に合わせて事務作業や現場で役立つ資格を取得することで、より幅広い活躍が期待できるでしょう。
人材コーディネーターとして資格の取得は必須ではありませんが、業務の幅や自分自身の知見が広がることは間違いないといえます。
今回は実際に役に立つ資格をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
第一種・第二種衛生管理
衛生管理者は労働者の安全を守る専門家として、安全衛生の管理を行うことができる資格です。厚生労働省においても、労働者の健康障害を防止するため、50人以上の労働者を抱えている場合は、必ず1人の衛生管理者を選任しなければならないとあります。
第一種衛生管理の資格では有害業務を含む業種でも衛生管理者として勤めることができます。第二種衛生管理の資格では、有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種の事業場においてのみ、衛生管理者となることができます。
第一種・第二種衛生管理を取得するためには
衛生管理者の受験資格は学歴と実務経験のみが求められるため、難しくはありません。
年齢や性別には制限がかかっておらず、比較的合格率の高い資格であるにも関わらず、企業からの需要も高いことから人気のある資格となっています。
資格を有した上で資格試験を受け、各科目の得点が4割以上かつ、全科目の総合得点が6割以上で合格となります。
第一種・第二種衛生管理の資格について詳しくはこちらをご覧ください。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、2016年4月より創設された国家資格です。
キャリアコンサルティングを行う専門家として、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。人材コーディネーターとして働く上でもキャリアについての深い知識は役に立ち、キャリアアップを目指す上でも取得することはおすすめします。
キャリアコンサルタントを取得するためには
キャリアコンサルタントになるためには、キャリアコンサルタント試験に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録する必要があります。
受験資格も知識を持っていることが証明できる要件が設定されていますが、実務経験が3年以上を目指す場合は人材派遣会社に勤めることで要件を満たすことができます。また、企業に勤めながら勉強をしたり、主婦の方でも厚生労働大臣認定講習を受けて受験することができます。
キャリアコンサルタントの資格について詳しくはこちらをご覧ください。
キャリアコンサルティング技能検定1級・2級
国家検定であるキャリアコンサルティング技能検定はキャリアコンサルタントの上位資格となり、技能検定は1級、2級があります。キャリアコンサルタントのレベルが「標準レベル」と設定されている中、キャリアコンサルティング技能検定2級は「熟練レベル」、1級は「指導者レベル」と高い難易度だといわれています。
キャリアコンサルティングに関わる上では、獲得することで自身の技能を証明することができるため、より活躍の幅が広がる検定です。
キャリアコンサルティング技能検定1級・2級を取得するためには
1級、2級それぞれの国家検定に合格することでキャリアコンサルティング技能士を名乗ることができますが、その受験資格はキャリアコンサルタントよりも高く設定されています。
最低でも5年以上の実務経験が求められることから、キャリアに関わる仕事でよりスキルアップしたいと考えている人におすすめです。
受験資格を有した上で学科試験と実技試験に合格することで資格を取得することができます。実技試験ではロールプレイが行われますが、合格率は低くなっているため、現場での取り組みも見られる資格だといえるでしょう。
キャリアコンサルティング技能検定について詳しくはこちらをご覧ください。
カウンセラー資格
心理カウンセラーになるために必要とされる、人の相談に乗るための専門資格を取得することも、人材コーディネーターとして役に立つといえます。
公認心理師と臨床心理士は指定された大学院の修了をする必要があるため、社会人として学ぶことは難しく資格取得の難易度が高いといえるでしょう。ですが、スクールや通信講座などで取得できる民間資格であれば働きながらでも取得できます。
心理的な働きを学ぶことで、より相手の心に寄り添ったアドバイスやサポートができるようになるでしょう。
カウンセラー資格を取得するためには
心理カウンセラーになれる資格は公認心理師や臨床心理士の資格が必要だと思われるかもしれませんが、民間資格でもカウンセラーとして活躍することが可能です。
そのため、カウンセラーの資格を活かしたいと考えている人は、キャリアに関わる民間カウンセラー資格を取得することがおすすめです。
講座を受けることで受験できる「JADP認定キャリアカウンセラー」や独学でも18歳以上なら誰でも受験できる「ケアストレスカウンセラー」は受験資格や難易度が高くないことから、挑戦しやすい資格であるといえるでしょう。
MOS資格
MOSはマイクロソフト オフィス スペシャリストと呼ばれる資格で、主にExcel、Word、PowerPointなどのMicrosoft Office製品に関する知識や操作スキルがあることを証明する資格試験です。
MOSを取得することでパソコンスキルを証明することができ、事務作業やパソコンで行う作業においては活用できるでしょう。人材コーディネーターにおいてもこまかな事務作業を行う場面が多くあるため、役に立つ資格だといえます。
また、パソコンスキルはどのような企業においても多く求められるスキルとなっているため、取得することで仕事において活躍できるでしょう。
MOS資格を取得するためには
MOS試験は受験資格が設定されていないため、誰でも受験することが可能な資格です。
実際のパソコン操作を行いながら受験をするため、勉強する上でも操作方法を覚える必要があるでしょう。
MOSには2種類の受験方法があり、「全国一斉試験」はMOS公式サイト内から申し込める全国の会場で月1〜2回ほど実施されている試験です。もう1つの「随時試験」は各試験会場で受験を行う方法であり、会場ごとに申し込み方法・期間が異なります。
MOS資格はスキルアップに活かせる資格であるだけではなく、プライベートでも使用できるほど広い用途が魅力です。
MOS資格について詳しくはこちらをご覧ください。
パットコーポレーションの自己啓発支援制度
パットコーポレーションでは現場で役に立つ第一種・第二種衛生管理者だけではなく、フォークリフト、簿記検定などのさまざまな用途で役立つ資格取得支援制度が整っています。
資格の受講費用を支援するなど、サポートを受けながら取得を目指すことができます。
自分自身の将来的なキャリアや方向性を考えながら、資格を取得できることは大きな魅力でしょう。実際に自己啓発支援制度を利用して資格取得を行い、活躍している社員も多くいます。
未経験からでも安心して働けるキャリアサポート
パットコーポレーションは入社する方のほとんどが未経験です。そのため、未経験からでもしっかりスキルを身につけられる研修制度やキャリアサポートを充実させています。
会社について理解を深める研修や労働者派遣法や個人情報保護法、労働基準法といった事業に関係する法律などを座学研修で学んでもらえるため、業務内容もしっかりとお伝えした上で現場に携わっていただけます。
研修で学んだ内容については、当社独自のスキルチェックシートを使用して、定期的に振り返りを行なっています。習熟度に合わせて必要なフォローも行いますので、安心して働き続けられる環境が整っていることも選ばれるポイントです。
まとめ
今回は人材コーディネーターに求められる能力や役に立つ資格をご紹介してきました。
人材コーディネーターとして働くために資格は必要ありませんが、身につけておくとより大きな活躍が期待できる資格は多くあります。ただし、受験資格を得るためにも時間がかかるものが多いため、焦らずに取り組むことが大切です。
まずは未経験からでも人材コーディネーターとして必要な知識を身につけ、着実に成長していくことが求められるでしょう。
人材コーディネーターとして活躍したい人は、ぜひパットコーポレーションの働き方も見てみてください。
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